個人が活躍できる今の時代、自分のYouTubeチャンネルを立ち上げて、作った動画を投稿し、「情報発信をしたい!」「影響力を持ちたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、YouTubeで動画を投稿する際には知っておくべき、YouTube規約違反について詳しく説明します。
知っておきたいNG動画と避けるためのポイントについても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
YouTubeの規約違反とは
YouTubeの利用は、利用規約上いくつかの行為が禁止されています。
規約違反をしてしまうと、YouTubeから悪質なユーザーとして認識されてしまい、最悪の場合は動画の削除やチャンネル停止にも繋がるので、YouTubeに動画を投稿する前に十分に理解しておきましょう。
遵守すべきガイドラインの概要
YouTubeは世界中の人々が集まるコミュニティであり、全てのユーザーが楽しく利用できるよう、利用規約や収益化、Googleでのポリシー違反など、さまざまなガイドラインが設けられています。
◆YouTube利用規約
まずはYouTubeの利用規約を公式から確認しておきましょう。
コミュニティガイドラインには、スパムと詐欺行為の禁止、デリケートなコンテンツのルール制定、暴力的または危険なコンテンツの禁止、規制品の販売禁止、誤った情報公開の禁止などがルールとして定められています。
◆YouTubeのコミュニティガイドライン
YouTubeで収益化を行う場合も、YouTubeでの収益化に関するそれぞれのポリシーに準拠することが重要で、これには上記で説明した利用規約や著作権、権利処理に関する変更のポリシー、Google AdSenseプログラムポリシーが含まれています。
◆AdSenseプログラムポリシー
Googleが許可しないポリシー違反があった場合、Googleはサイトへの広告配信を停止したり、AdSenseアカウントを無効にする権利をいつでも行使することができます。
YouTube規約に違反してしまった場合
YouTube規約に違反してしまった場合、違反警告が発行され、削除されたコンテンツや違反したポリシー、チャンネルへの影響や対処方法がメールで届きます。
初回の違反:ユーザーが意図的ではなく、謝ってポリシーに違反してしまったことが想定され、事前警告を受けます。
事前警告を受けた後に再度ポリシーに違反すると、最初の違反警告が発行され、ペナルティ期間に入ります。
ペナルティ期間中は1週間で、さまざまな機能が制限されてしまい、1週間後に制限が解除されても90日間はチャンネルに違反警告が残ります。
2回目の違反:初の違反警告から90日以内にさらに2回目の違反警告を受けると、2週間コンテンツの投稿をすることができません。その後問題がなければ、2週間後に全ての機能が自動的に回復します。
3回目の違反:90日以内に3回目の違反警告を受けると、YouTubeからチャンネルが永久に削除され、違反警告は発行後90日間有効になります。
「違反した動画を消せば大丈夫じゃないの?」と思うかもしれませんが、コンテンツを削除してもチャンネルには違反警告が残ってしまうことを覚えておきましょう。
具体的なNG動画と規約違反を避けるポイント
YouTubeではどのような動画が規制の対象になるのか、具体的なNG動画と規約違反を避けるポイントを解説します。
著作権侵害
自身が撮影した動画以外の使用が許可されていないものは、すべて著作権侵害に当たります。
下記は著作権侵害に該当する一例です。
・テレビ番組や映画の映像
・静止画の無断投稿
・CDやダウンロード配信用の音源を動画のBGMに使用
・漫画コンテンツの無断投稿
・絵本の読み聞かせの動画投稿
・他社が配信した動画の無断転載
「似たような投稿をよく見るし、少しくらいなら大丈夫でしょ!」と安易に投稿するのは危険です。後々トラブルになってしまう可能性があります。
ヘイトスピーチや差別発言
ヘイトスピーチや、差別は不快なコンテンツとみなされます。
下記はヘイトスピーチや差別発言に該当する一例です。
・ヘイトスピーチや差別発言を扇動ことを目的とした行為
・人の容姿をネタにするような動画
・政治的な目的で不当に炎上を招くこと
ある人や団体に対してネガティブな感情があったとしても、それは一つの意見として捉えて、適切な言葉で発信することが大切です。
下品な表現や性的なコンテンツ
下品な表現は18歳未満には不適切な場合があります。
下記は下品な表現や性的なコンテンツに該当する一例です。
・露骨な性的表現
・動画内での冒とく表現の使用
・ポルノ
・男性の上半身裸
これらの内容の動画は、YouTubeから制限される可能性が高いです。
未成年に限らず過度の下品な表現は見ている人を不快にさせてしまい、YouTubeチャンネルの品を損ないますので注意してください。
暴力行為や危険なチャレンジ
有害で危険なコンテンツや、暴力的で生々しいコンテンツは禁止されています。
下記は暴力行為や危険なチャレンジに該当する一例です。
・他者、特に子供に対して大けがに繋がる危険性のある行為
・暴力行為や残虐な行為
・注目されたくて事件になってしまうような、度が過ぎた行為
・死を連想させる「死」や「殺」などのワード
・暴力的な発言や行為
見た人が傷つき、また真似をする人も増える可能性があるので注意してください。
スパムや詐欺行為
スパムや詐欺行為はトラブルの元になる可能性があるので禁止されています。
下記はスパムや詐欺行為に該当する一例です。
・視聴者を誘惑して別のサイトへ誘導
・YouTubeのクリック数や視聴回数、トラフィックを獲得する行為
・有害なソフトウェアを拡散させるサイトや個人情報を収集するサイトなど、悪影響を及ぼすサイトに誘導する行為
・ねずみ講など金銭をやり取りするピラミッド商法への勧誘
・人に誤解を与えてしまうような情報、事実を誤認させる情報の発信
自分の利益のために視聴者が不利益を被るような情報は、詐欺ととらえられるので注意してください。
誤った情報
意図せずに誤った情報を発信してしまう可能性もありますが、これも注意しなければなりません。
下記は誤った情報に該当する一例です。
・選挙やコロナ、ワクチンなどに関する情報
自分が正しいと確信している場合でも、根拠が乏しく不確かな情報であると、視聴者が誤解してしまうことがあります。
そうすると、ねじ曲がった常識が生まれたり、本来届けるべき人に正しい情報が届かなくなってしまうので、確かな根拠と確信が持てる情報を発信するようにしましょう。
プレゼント企画
SNSでAmazonギフト券やデジタルギフトなどのプレゼント企画を見たことはありませんか?
実は企画方法によっては違反になってしまうので注意しなければなりません。
SNSではフォロワーを増やす方法としてプレゼント企画があり、「フォロワー&リツイートしてくれたユーザーにAmazonギフト券プレゼント」などをよく見かけます。
ですがYouTubeで同じように、このプレゼント企画を行い、チャンネル登録を増やそうとすると、インセンティブスパムというポリシー違反に該当する可能性があるのです。
チャンネル登録に限らず、視聴回数や高評価、コメントなどのエンゲージメントを増やすためのコンテンツが違反になるので、このようなことを目的としたプレゼント企画は行うべきではありません。
YouTubeで規約違反をしてしまったら
もしYouTubeで規約違反をしてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
規約違反の報告や申し立て、規約違反をしないための注意すべきポイントを解説します。
規約違反の報告や申し立てについて
YouTubeでは誰もが安心して動画を楽しむことができるよう、不適切な動画やユーザー、コメントに対してYouTubeへ規約違反の報告をすることができます。
規約違反を受けた場合は、コミュニティガイドラインを見て、自身のコンテンツがポリシーをしっかり守っているかということを確認します。
もしチャンネルが誤って違反警告を受けた場合には、YouTubeに申し立てると再審査請求を行うことができます。
対策として注意すべきポイント
YouTubeで安全にコンテンツを配信するためには、コミュニティガイドラインを遵守することが大切です。虚偽のエンゲージメント、デリケートなコンテンツ、暴力的で危険なコンテンツ、規制品の取り扱い、誤った情報などには十分に注意しなければなりません。
規約違反を受けないよう、配信する前にしっかり確認するようにしましょう。
垢バン回避!YouTubeの利用規約を守りチャンネルを育てよう!
以上、YouTube規約違反について詳しく解説しました。
YouTubeは以前よりも規制が厳しくなっており、気軽に不適切な発言をできないようになっているので、コンテンツ発信の際には事前に内容を十分に確認することが大切です。
YouTubeでの動画コンテンツの発信は、自身のブランディングにも繋がります。
大切に育ててきたあなたのアカウントが削除されてしまっては悲しいですよね。
ぜひ、この記事の内容を参考にYouTubeへの理解を深めてください。