日常的に使用するのが一般化しているInstagram。
同時に、Instagram上での使用用途やInstagramそのものの技術も変化し続けています。
今回は、そんな中でビジネスとしても無限の可能性を秘めているInstagramを活用したビジネス活用の可能性と、2023年版のInstagram企業アカウントの成功事例についてご紹介します。
Instagramのビジネス活用の可能性
Instagramは、ビジネスにおいて企業のサービス宣伝や、認知度を高めるために役立つアカウントとして注目を集めています。
ビジネスアカウントを使うために必要となる基礎知識やメリットをふまえ、ビジネスアカウントの活用の可能性についていくつかご紹介します。
利用者数
世界で、月に1度Instagramのアプリを開くユーザー数は10億人以上、毎日開くユーザー数は5億人以上と言われています。
日本の場合のユーザー数は約3,300万人、そのうち月間アクティブ率は84%であり、これは日本人が最も使う「LINE」に並ぶ数字です。
Facebook社による2018年に公表されたデータでは、日本の約80%のユーザーがInstagramの投稿をきっかけにアクションを起こしていると発表されました。そしてその半数の約40%が、その後ECサイトなどへの遷移を通して商品の確認や購入を行っています。
これらの理由により、Instagramはビジネスとして利用する価値が十分にあるでしょう。
ハッシュタグ検索数
日々多くの写真や動画が投稿されるInstagramでは、ハッシュタグを付けて投稿することで、そのワードを気になって検索するユーザーを含め、より多く見てもらえるようになります。
国内のハッシュタグ検索回数はグローバル平均値と比較して約3倍といわれています。
日本人がいかに多くの興味関心のあるコンテンツをInstagram上で確認するのかが分かりますね。
ハッシュタグを上手く活用することで自社の商品やサービスなどの認知拡大につなげることができ、商品や企業の宣伝にも効果的でしょう。
ショッピング機能
2018年6月から、ショッピング機能の実装がリリースされました。
リリース前はInstagram内で見つけて気になった商品は、別途Web上で探してから購入する流れが必要でした。
しかしこの機能によって、Instagram上でそのまま購入に進めるようになったのです。
ショッピング機能を導入するメリットとしても、
- 購入までがスムーズになり購入率が上がる
- 広告っぽさがない
- 無料で利用できる
などが挙げられます。
さらに、ショッピング機能は購入までの手間を省いただけではありません。
購入されたものの計測技術から、Instagram上からの遷移率も把握することができるようになったのです。
活用するメリット
実際に多くの企業がInstagramを活用する背景には、主に次の3つのメリットがあります。
- ユーザーとの接点の確保から、フォロワーとしての資産になる
- ブランディングが可能
- 費用対効果が高い
それぞれのメリットについて、解説していきます。
◆フォロワーとの接点を確保でき、資産になる
友人や知り合いの近況をチェックする場所としてInstagramを利用するユーザーの中には、実際にビジネスアカウントをフォローして、最新情報をチェックしている方も多くいます。
2019年のInstagramの社内データによると、ビジネスアカウントをフォローしている割合は90%にも及んでいることが明らかとなりました。
ビジネスアカウントを開設・運用することで、消費者となるユーザーとつながりを築くことができます。さらに、実際にアカウントを気に入ってもらうことによって自社のフォロワーとしての数も上げることができ、一度獲得したフォロワーはその後の継続的な資産にもなります。
Instagramでは、企業が一方的に情報を発信するだけでなく、ダイレクトメッセージ(DM)でのやり取りや、アンケート機能によるユーザーのリアルな声を把握するなど、気軽にコミュニケーションを取れるのが魅力的です。
フォロワーが増えれば増えるほど、ビジネス的な影響力や利益は上げられるでしょう。
ただし、ビジネスにおいて重要な消費者心理に働きかけられるようにする必要があります。
◆ブランディングが可能
Instagramは文字よりも写真や動画などの視覚情報が中心のSNSです。
ブランディングをする場所として最適な分、投稿を通して自社のイメージや世界観を伝えられるよう工夫しましょう。
◆費用対効果が高い
一番大きなメリットは、無料で情報発信ができるという費用対効果が高い点です。
広告配信や、インフルエンサーにPRを依頼したりする場合を除いて、基本的に費用はかからないのがポイントです。
運用するうえでの工数と手間はかかりますが、認知拡大やブランディングといった、企業にとっても嬉しいメリットを受けられることから、より高い費用対効果が期待できます。
厳選!Instagram企業アカウント運用の成功事例
ここまでで、Instagramアカウントを運用するうえでの可能性について紹介しました。
以下では、実際にInstagramのビジネスアカウントを運用することに成功しているアパレル、教育業界の事例をご紹介します。
【アパレル】KENZO(ケンゾー)
Instagramアカウント:@kenzo|Instagram
フォロワー数:約222.8万人(2023年6月現在)
初めに、人気ファッションブランド「KENZO」をご紹介します。
高田賢三が1970年代に創立した日本が世界に誇るファッションブランドで、ここ最近でもフランスのパリで開催されたファッションウィークで最新のコレクションを披露しました。
そんなKENZOのInstagramアカウントでは、モデルを積極的に起用し、自社製品や新発売予定の製品をスタイリッシュに紹介しています。
それらの投稿した写真や動画から実際にショッピング機能を備えることで、オンラインショップ(ECサイト)への入り口として活用しているのが魅力的なポイントです。
【教育】Waseda University(早稲田大学)
Instagramアカウント:@waseda_university|Instagram
フォロワー数:約3.5万人(2023年6月現在)
2つ目は、常に志願者数ランキングで上位にランクインしている「早稲田大学」についてのご紹介です。
近年では一般的な企業以外にも、大学や高校などといった教育機関が運営するInstagramアカウントも増えてきています。
主にキャンパスの素敵な写真や動画の投稿で大学の良さを伝え、志願者や卒業者に対して視覚を活かして魅力的に紹介しているのです。
その中でも早稲田大学のInstagramアカウントでは、キャンパスの紹介だけでなく、大学の周辺のお店や町の雰囲気も積極的に投稿している点が特徴的です。
大学生活以外の情報をも受け取れることで、実際のキャンパスライフをイメージすることができ、楽しみや志願する思いも高まるでしょう。
Instagram企業アカウントの可能性は無限大!
Instagramのビジネス活用の可能性とともに異なる業界で成功している企業のInstagramアカウントを紹介しましたが、いかがでしたか。
多くの企業が取り入れつつある「ビジネスアカウント」があるInstagramは、導入することで低コストでの広告出稿や、ブランディングを高められるといった様々な効果が期待できます。
Instagramのビジネス活用に迷っている方は、ぜひこれを機に導入してみてはいかがでしょうか?