Instagramマーケティングを成功させるためには、Instagramと消費者心理の関係性を理解することが鍵となります。
今回は、若者を中心に広がるInstagramの影響力を最大限に引き出し、効果的な戦略を展開するための心理学的アプローチを詳しくご紹介します。
消費者の心をつかむコンテンツや行動変化の背後に潜むメカニズムを理解して、SNSマーケティングをより効果的に活用しましょう。
1. Instagramと消費者心理の関連性
おしゃれな画像やショート動画を見て楽しむことができ、情報を得られるツールとして役立つInstagram。
その背景には見る側の楽しみたい、この商品が欲しいといった気持ちの要素となる「心理」が関係しています。
発信する側にとってはその心理をくみ取り、相手やその先の第3者目線となって考える必要があるでしょう。
以下では、見る側である消費者の心理的要素をもとに、Instagramで利用するべきアクションとの関係性をご紹介します。
(1) SNSと消費行動の心理的連関について
SNSは現代社会で欠かせないコミュニケーションツールであり、その中でもInstagramは特に人気があります。Instagram利用者の消費行動には一定の共通点が見られ、これらは心理学的な観点が関係しています。
Instagram利用 | 心理的要素 |
---|---|
ビジュアルな情報共有 | 視覚的刺激への反応 |
フォロー/いいね/コメント | 承認欲求の充足 |
ストーリー機能の活用 | 納得感・参加意識の向上 |
InstagramはTwitterなどとは異なり、画像や動画を使うことが中心のSNSなので、視覚的な情報の影響が大きく、消費行動に対する刺激を受けます。
ユーザーはそこから承認欲求が満たされることで、さらなる行動へと促されるのです。
心理学の観点から見れば、これらは非常にわかりやすい消費行動のパターンです。
(2) Instagram利用者の特性と心理
Instagramの利用者は世界中に広がり、年齢や性別、趣味嗜好などが多様にあります。
その中でも最新のトレンドや情報に敏感な18~34歳の層が大部分を占めており、感覚的要素を活かした印象の強い投稿に対して、特に反応する傾向にあります。
Instagram利用者の心理を考える中で重要なのが、「参加感」や「共感」です。
ユーザーは、自分と同じ価値観を共有するアカウントやコンテンツに対して強く共感し、アクションを起こしやすい傾向があります。
2. Instagram上での消費者行動と感情変化
Instagramの投稿を見た消費者が何を感じ、どんな行動が生まれるのか、詳しく見ていきましょう。
(1) ユーザーが反応しやすいコンテンツ
Instagram上のユーザー反応は、コンテンツの種類とデザインに大きく影響されます。
まず、視覚的に魅力的なコンテンツが効果的です。
具体的には、色鮮やかで、清潔感や高級感を感じさせる写真や動画が影響されやすく、見た目の印象が大切なSNSのため、一目でユーザーの興味を引くような魅力的なビジュアルを用いることが重要です。
次に、物語性や価値観を伝えるコンテンツも高い影響力となります。ブランドの理念を伝える投稿やストーリー、ユーザーの共感を得られるようなメッセージを含む投稿は多くの「いいね」やコメント、シェアを集めます。
また、ユーザー参加型の施策も効果的です。ハッシュタグキャンペーンや投稿を共有するなど、ユーザーが自分自身を表現したり、参加しやすいコンテンツは信頼性を向上させます。
(2) コンテンツがもたらす感情変化とその影響
Instagramのコンテンツは、ユーザーの感情にも大きな影響を及ぼします。投稿の色みや画像、文字としての内容などは、ユーザーへの感情を刺激することから行動にも繋げやすい特徴があります。
例えば、鮮やかな色を用いた投稿は、ユーザーに活力や喜びを感じさせるといわれ、柔らかい色合いや自然の風景は、安心感や癒しを提供し、ユーザーとの信頼関係を築きやすくなるといわれています。
そういったことから心地よい感情を抱くと、関連する商品やサービスに対する購買意欲が高まると一部の研究で示されています。
3. 心理学を活用したInstagramマーケティング戦略
ここからはマーケティングの戦略について深掘りしていきます。
投稿のヒントと3つの心理効果をご紹介します。
(1) コンテンツ作成のポイント
Instagramの投稿において、心理的要素を考慮することは非常に重要です。具体的には、視覚的な魅力、感情的な共感、そしてストーリーテリングがポイントとなります。
視覚的な魅力
まず、Instagramが画像中心のSNSであることから、視覚的に魅力を伝えることが重要です。美しい画像や鮮やかなカラーリングはユーザーの目を引き、興味を引き出します。投稿画像は品質が高く、関心を引くものであるべきです。
感情的な共感
Instagramユーザーは自分自身の経験や感情を反映するコンテンツに引きつけられます。そのため、ユーザーとの共感を生み出すストーリーやメッセージを投稿することが推奨されます。
ストーリーテリング
ここでのストーリーテリングとは、「物語を伝えること」として、失敗談からの出会いや発見、その後の成功体験といった流れで構成される文章を指します。
この流れによる効果として、共感度の向上や記憶の残りやすさ、イメージの伝わりやすさにも比例するので、構成の段階からストーリー構成を意識しましょう。
単なる商品やサービスの紹介よりも、背後にあるストーリーを伝えることで、ユーザーとの繋がりを深めることができます。
(2) Instagramに効果的な心理効果
Instagramの投稿において、ユーザーのエンゲージを高めることは重要です。エンゲージメントには、「いいね」「コメント」「保存」などがあります。ここでは、ユーザーのエンゲージメントを高めるのに効果的な心理学を3つ紹介します。
ザイオンス効果
接触回数が増えるほど、親近感や好感を持ちやすくなるという効果です。
初めは気にならなかった投稿でも、何度も見かけることにより、関心を持ってくれたり、「あの人の投稿だな」となったら見てくれる可能性も上がります。
そのため、統一感のあるデザインや投稿をすることは効果的です。
カクテルパーティー効果
多くの情報が飛び交っている中でも、自分に関係する情報を無意識に選択できる心理現象です。
例えば、電車で寝ていたのに自分の降りる駅がアナウンスされた途端に目を冷ますことなどが挙げられます。
「自分に関する情報だな」と思わせることができれば、狙ったターゲットに届けやすくなるので、届けたいユーザーの属性やジャンルを呼びかけることは効果的です。
プロスペクト理論
人は得をすることより、損失が出ることを嫌う傾向にあるという心理現象です。
「知らないと損する」「やって後悔した〇〇など」損失に関する訴求をあえてすることで、ユーザーの関心を引きつけることができます。
この他にも心理学を活用したエンゲージメント向上の手法は多数存在します。Instagramマーケティングでは、これら心理学的手法をうまく活用し、ユーザーとの良好な関係を築くことが求められます。
4. インスタ活用法と消費者心理の変化への対応
ここでは、プラットフォーム自体も進化し続けているInstagramを上手く活用するうえで、検討すべき発信方法についてご紹介します。
(1) インスタ活用の最新トレンドについて
Instagramをビジネスで運用されている方は、以下の3つの機能を活用してみましょう。
ストーリーズ
投稿の有効時間が24時間と限られているため、DMなどを通してのフォロワーとのやりとりも促進され、リアルタイムな情報共有に適しているでしょう。
ショッピング機能の利用拡大
商品を直接投稿にリンクし、ユーザーは投稿から直接商品ページに飛べることで、購買体験がよりスムーズになりました。これは特にEC事業者にとって大きなチャンスとなっています。
リール
TikTokのように15秒の短い動画を投稿でき、音楽やエフェクトも自由に追加できるようになっています。クリエイティブな表現が行えることから、若年層を中心に人気となっています。
(2) 変化する消費者心理への対応方法
Instagramの利用者心理は、常に変化し続けています。これに対応するためには、まず消費者の傾向や行動を把握することが必要です。具体的には、以下のような対応方法が考えられます。
- 定期的な分析チェック
Instagramの分析機能(=アナリティクス)を利用して、フォロワーの反応や行動パターンを定期的に確認しましょう。これにより、どのような内容が受け入れられているか、ユーザーの関心がどこに移っているかを把握できます。
- ユーザーフィードバックの活用
コメントやDMによるユーザーからのフィードバックも重要な情報源です。ユーザーの声を直接聞き、その意見を取り入れることで、消費者心理の変化に素早く対応しやすくなるでしょう。
また、ユーザーと交流することで、Instagramからの評価が上がり、インプレッションが増えやすくなるメリットもあります。
- インフルエンサーや競合他社の動きの把握
Instagram上のインフルエンサーや競合他社の投稿をチェックして、ライバルがどのような戦略を取っているのかを観察することも有効です。
これらから得られる情報を活用し、自社の戦略に取り入れることで、新しいトレンドに対応することができます。
これらの対応方法を活用し、変化する消費者心理にも柔軟に対応することで、Instagramマーケティングの成功に繋がります。
Instagramと消費者心理を理解し、成功するマーケティング戦略を立てる
Instagramを活用するうえで、捉えておくべき消費者目線の「心理」についてご紹介しました。
Instagram上でのあらゆる機能の使い方から、ユーザーのアクションも異なるという面白さを意識したうえで、自社の狙い目とするユーザーの動向に役立ててみてください。
また、実際に自分自身がユーザー側でInstagramを利用するときのことを考えて対策を練ってみるのも効果的でしょう。
トレンドの変化があるとともに、マーケティング手法としての戦略や対策を変化させていくことも重要となります。
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