インタラクティブ動画は、視聴者に楽しさや驚きを与えられます。
思わず食いついてしまうような仕掛けが視聴者の心をつかみ、購買や登録といったコンバージョン獲得に大活躍。
ブランド認知や商品購買促進など、様々なマーケティング効果が期待できますよ。
今後より多くの企業がインタラクティブ動画を活用して、消費者との接点を増やし、ビジネス発展を目指すことでしょう。
そこで今回はインタラクティブ動画のマーケティング活用事例・メリットを解説します。
インタラクティブ動画とは？
インタラクティブ動画とは、視聴者が操作可能な仕掛けが組み込まれた動画コンテンツです。
もっとも身近な例としてYouTubeの動画広告が挙げられます。商品ページへの遷移や他の動画を挿入して自チャンネル内を回遊させられる「カード機能」、チャンネル登録をワンタップで行えるようにする「終了画面機能」などがあります。
インタラクティブ動画は、視聴者が動画内で選択肢をクリックしたり、スクロールしたりすることで、動画の展開や結末を自分の意志で変えられます。
視聴者の興味を強く引きつけられるので、商品やサービスの訴求に高い効果を期待できる配信方法です。
他にもインタラクティブ動画は、広告やSNSの配信にも対応しており、エンターテインメント・教育・マーケティングなどの分野で広く使われています。
インタラクティブ動画のマーケティング活用事例
インタラクティブ動画の効果を高めるには、商品やサービスにマッチする使い方を見つけることが大切です。
そこでここからは、インタラクティブ動画のマーケティング活用事例を解説します。
ランディングページやECサイトへの誘導
インタラクティブ動画は、ランディングページやECサイトへの優れた導線として活用できます。
アパレルを事例に1つ紹介します。
動画内でモデルが着用しているアイテムにボタンを表示。視聴者がボタンをタップすると商品情報がポップアップ表示され、すぐにECサイトで購入できます。
このように、購買意欲の高いユーザーに対してシームレスに情報提供を行い、そのままECサイトまで誘導できます。
疑似体験
優れた疑似体験の提供は絶大な効果を発揮します。
ある結婚式場では、オンライン見学にインタラクティブ動画を活用。
見学中に表示されるボタンに触れば、設備に関する説明を受けられます。
コミュニケーションを取るように動画を展開することで、オンラインでも見学者の満足度を高めることに成功しました。
採用活動
インタラクティブ動画は、会社説明会をはじめとする採用活動にも活用できます。
求職者は業務説明やオフィス紹介など、気になるポイントだけを動画の中からピックアップ。
主体的に知りたい情報を得ることで、企業の情報をインプットしやすい効果が得られます。
また同じ説明をする手間が減るので、採用部門の業務効率化にも効果的と言えるでしょう。
インタラクティブ動画をマーケティングで活用するメリット
インタラクティブ動画は、視聴者にどのような印象や影響を与えるのでしょうか。
インタラクティブ動画をマーケティングで活用するメリットを3つ紹介します。
記憶に残りやすい
インタラクティブ動画は、記憶に残りやすい動画と言えます。
なぜなら視聴者は自らの選択がどのように動画に影響をもたらすのか、興味津々で視聴できるからです。
自分の操作によって動画の展開が変わる驚きや面白さは、まるでゲーム感覚。
商品やサービスが視聴者の記憶に強く残ることで、認知拡大を期待できますよ。
コンバージョンにつながりやすい
インタラクティブ動画は、コンバージョン獲得にも貢献します。
理由はユーザビリティの高さです。
例えば動画に登場するアイテムに興味がある場合、すぐに商品詳細を表示してECサイトで購入できます。
Web検索で商品を探す手間をかけさせず、関心が高いうちに購買を促せますよ。
またアンケート形式の動画にして、視聴者の疑問や興味を深掘りするのも良いでしょう。
回答に対してパーソナライズドした商品をおすすめできれば、購入後の満足度アップにもつながるでしょう。
解析データを取得できる
インタラクティブ動画は解析データを取得できます。
視聴者の行動をデータで可視化できるので、動画の改善点を見つけやすいです。
確認できる項目はポップアップ画面の滞在時間や総タッチ数、どの場所が何回タッチされているかなど様々。
動画改善のPDCAサイクルを効率的に回すことによって、コンバージョン率アップを図れますよ。
インタラクティブ動画の作り方
インタラクティブ動画の作り方のポイントを押さえて、視聴者の心を掴みましょう。
効果的なインタラクティブ動画の作り方を解説します。
目的やターゲットを明確にする
まずはインタラクティブ動画を活用する目的や、訴求するターゲットを明確にします。
視聴者の行動を促すコンテンツを作るには、問題を解決する提案を示すことが大切です。
年齢・性別・ライフスタイルなどを細かく設定することで、ターゲットの心に深く訴えかけることができますよ。
一方で目的や視聴者像が曖昧な動画は訴求力が弱く、目的の行動を取ってもらうことは困難です。
最初の段階で動画の方向性をはっきりと決めておくことで、後の工程もスムーズに進みますよ。
動画の企画・構成を作る
流れの良い動画にするために、企画や構成を作ります。
セリフや撮影アングル、仕掛けるインタラクティブ機能などを、絵コンテや台本に落とし込みましょう。
ストーリー分岐の仕掛けを挿入する場合、分岐の数だけシナリオが増えて台本が複雑になります。
シナリオ展開に違和感があると視聴者は離脱してしまうので、構成は慎重に組み立てましょう。
ストーリー分岐のフローチャートを作成すると、構成ミスをなくせますよ。
撮影する
撮影は構成や台本に沿って行いますが、インタラクティブ動画ならではのポイントがあります。
例えばポップアップ機能を使うシーンであれば、視聴者に操作してもらう時間分、動画の尺を確保しなければいけません。
またインタラクティブ動画には、映像の世界に引き込まれるような魅力が必要です。
視聴者が没入感を感じられるアングルで撮影することを意識しましょう。
編集・インタラクティブ機能の設定を行う
インタラクティブ動画は一般的な動画編集に加えて、インタラクティブ機能の設定が必要です。
専用のソフトを使い、構成に沿ってポップアップやサイトリンクなどを追加します。
見やすく仕上げるポイントは、視聴者が動画を閲覧するデバイスや環境を考慮することです。
ボタンを配置する際はユーザビリティを意識して、押しやすい大きさにしましょう。
また音声なしで視聴する方も珍しくありません。
映像だけでも内容がわかるように、重要なポイントにはテロップを挿入しましょう。
インタラクティブ動画を作成する際の注意点
ユーザー視点の欠けたアクションを配置した場合、期待する効果は得られないのでお気を
つけください。
ここからは、インタラクティブ動画を制作する上での注意点を解説します。
わかりにくいアクションは避ける
インタラクティブ動画に配置するアクションは、シンプルでわかりやすくしましょう。
操作性が悪かったり複雑な操作を必要としたりする場合、視聴者の途中離脱につながる恐れがあります。
操作性を上げるには、見やすい場所にボタンを配置して、映像と同化しないような目立つ色にするのが良いでしょう。
またアクションの挿入は要点だけに絞り、なるべくシンプルな構成にすると、ユーザー行動に繋がりやすいですよ。
仕掛けの数を多くしすぎない
動画の仕掛けの数は、多くしすぎないように注意しましょう。
仕掛けの多い動画の操作は億劫に感じやすく、途中離脱の原因となります。
また視聴者はセールス要素を感じ取り、かえって動画の視聴を敬遠してしまうかもしれません。
インタラクティブ動画を制作する際は、視聴者目線を意識して、無理な訴求がないかをチェックしてくださいね。
インタラクティブ動画で視聴者の心を掴もう！
インタラクティブ動画は、視聴者のエンゲージメント促進に役立ち、より興味深いコンテンツを提供できます。
長い動画であっても、視聴者が自分で進められるインタラクティブな要素を含めることで、飽きることなく視聴してもらえますよ。
ぜひ新しいマーケティング手法として、インタラクティブ動画を活用してみてはいかがでしょうか？
インタラクティブ動画で視聴者の心を掴みましょう！
