YouTubeは、国内月間利用者数6,500万人*を誇る動画プラットフォームです。
その圧倒的なユーザー数から、数多くの企業がYouTube広告を導入し、ブランド認知や売上アップといった成果を挙げています。
また、このYouTube広告には7つのフォーマットがあり、目的に応じて使い分けることで、費用対効果を高めることが可能です。
「YouTube広告ってどんな種類があるの?それぞれの特徴は?」
「費用はどのように発生するの?」
本記事では、このような悩みを解決します。ぜひ、YouTube広告の導入を検討してみましょう。
【全7種類】YouTube広告の動画広告フォーマットを紹介
YouTube広告のメリットは、綿密なターゲティング設定ができること。そして、広告対象として最適なユーザーを絞り込んで、広告を配信できる点です。
ターゲティングにくわえて重要なのが、広告フォーマットの選択。目的に合った広告フォーマットを活用すれば、費用対効果をより高くできるでしょう。
YouTube広告のフォーマットは全部で7種類です。
それぞれ、【特徴・メリット・活用シーン・費用】を含めて、詳しく解説していきます。
スキップ可能なインストリーム広告
スキップ可能なインストリーム広告とは、動画の前後、または途中に挿入される広告動画です。再生から5秒以降、ユーザーは広告をスキップすることが可能なため、広告すべてを視聴されるとは限りません。
・メリット
スキップが可能な広告ではありますが、5秒は必ず広告が流れます。TVCMとは異なり、別のチャンネルに変えられたりすることもありません。そのため、認知拡大をするための訴求は十分に可能です。
・活用シーン
販売促進や見込み客の獲得、ブランドの認知拡大など、幅広い目的に利用されます。スキップされないための動画戦略が、カギとなるでしょう。
・費用
【CPV単位制の場合】
ユーザーが、動画を30秒間視聴(30秒未満の広告の場合は最後まで)、もしくは広告動画をクリックした場合に、料金が発生します。
【目標インプレッション単価・目標コンバージョン単価・「コンバージョン数の最大化」入札戦略の場合】
インプレッション数(CPM)に基づいて料金が発生します。
スキップ不可のインストリーム広告
スキップ不可のインストリーム広告とは、動画の前後、または途中に挿入される15秒以下の動画広告です。ユーザーは、広告をスキップすることはできません。
・メリット
スキップできないため、広告をすべて視聴してもらえます。最大15秒間、ユーザーへ確実に訴求することが可能なので、大きな広告効果も期待できるでしょう。
・活用シーン
スキップ不可で確実に視聴されるため、ブランドの認知拡大が期待できます。また、最大15秒と長めの動画であるため、興味関心の高いユーザーにアプローチするには絶好の機会といえるでしょう。
・費用
目標インプレッション単価制となっており、広告動画の表示回数に基づいて料金が発生します。
バンパー広告
バンパー広告とは、動画の前後、または途中に再生される6秒以下の動画広告です。ユーザーが広告をスキップできない仕様になっていることが大きな特徴になります。
・メリット
6秒以内と短い動画のため、ユーザーは広告としての不快感を感じづらいです。覚えやすいメッセージやインパクトを与える広告であれば、幅広い層にリーチできるでしょう。
・活用シーン
スキップ不可でありながら、短時間の広告で嫌悪感をもたれにくいため、幅広い層への訴求が可能。ブランドの認知拡大、潜在顧客へのリーチに絶大な効果が期待できます。キャッチーな動画で、ユーザーの掘り起こしを狙いましょう。
・費用
目標インプレッション単価制となっており、広告動画の表示回数に基づいて料金が発生します。
インフィード広告
インフィード広告は、YouTubeの検索結果や関連動画、モバイル版のトップページといった、ユーザーが動画探しをする場所に広告を表示します。サムネイルとテキスト表示による受動型の広告で、ユーザーにクリックされる仕組みです。
・メリット
ユーザーがクリックしない限り再生されず、動画視聴の邪魔になりません。興味関心の高いユーザーに的を絞って広告表示させれば、費用対効果は抜群です。
・活用シーン
商品・ブランドの比較検討には、インフィード広告が有効です。ユーザーが求めるコンテンツと並んで表示されるため、情報源のひとつとして視聴されることが期待できます。綿密なターゲティングで、顕在顧客にしっかりアピールをしましょう。
・費用
ユーザーがサムネイルをクリックし、広告を視聴すると課金されます。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、モバイル版専用の広告で、Googleパートナー上のWebサイト・アプリでのみ表示されます。(YouTubeでは配信されません)
音声なしで動画が再生開始となり、ユーザーがタップすることで音声のミュートが解かれる仕様になっています。
・メリット
YouTubeの枠を飛び越え、モバイルユーザー全体に向けてリーチできます。リーズナブルな価格で、導入しやすいことも魅力的なポイントです。
・活用シーン
YouTubeを観ない層などに対しても広告を届けることで、より多くの顧客にリーチできるでしょう。また、他のフォーマット同様、細かいターゲティングをすることで見込み客へのアプローチも可能。幅広く利用できる広告フォーマットです。
・費用
視認範囲のインプレッション単価(vCPM)に基づいて請求。動画が2秒以上再生された場合にのみ、料金が発生します。
マストヘッド広告
マストヘッド広告とは、YouTubeトップ画面にて、音声なしで自動再生される広告です。パソコン版は最大30秒、モバイル・テレビ版は時間制限なし。動画をクリックすると、広告主のチャンネルページに移動し、動画が再生されます。
・メリット
ユーザーが必ず目にする位置に広告表示できるため、認知・訴求効果は抜群。また、他の広告メニューと組み合わせることで、さらなる効果が望めます。
・活用シーン
新商品のアピール、イベントの周知など、短期間で最大限のリーチを求める際に活用されます。Googleの審査があるため、高クオリティな動画を用意しましょう。
・費用
予約ベースでのみ、利用可能。インプレッション単価(CPM)制で課金されます。レートの見積もり、広告のインプレッション目標はGoogleの広告チームと相談しましょう。
オーバーレイ広告
オーバーレイ広告とは、パソコン版専用の広告です。バナー画像もしくはテキストボックスの広告を、動画下部に表示します。
・メリット
動画視聴を妨げることなく、視認されやすい位置に広告表示できます。動画いらずで出稿できる手軽さも、嬉しいポイントです。
・活用シーン
オーバーレイ広告は、動画制作費用がかからないため、低予算でYouTube広告を出稿したい方におすすめです。興味をひくキャッチコピーを打ち出すことによって、効果的に訴求できるでしょう。
・費用
クリック課金・インプレッション単価(CPM)制の2種類から選択可能。どちらが良いかはクリック率によるため、2種類それぞれで広告を出し、費用対効果を比べるのがおすすめです。
YouTube広告の費用対効果を高める3つのポイント
ユーザーが多く、あらゆる層にリーチできることがYouTube広告のメリット。しかし、闇雲に広告を出しても、満足する結果には繋がりません。
YouTube広告の費用対効果をより高くするために、3つのポイントを押さえておきましょう。
目的とターゲットの設定
YouTubeに出稿する目的とターゲットを明確にしましょう。
- 具体的な目的はなにか
- どのような層に伝えたいのか
目的とターゲットを絞ることによって、動画内容の方向性も決めることが可能です。
また、広告フォーマットの選択も重要事項。
ブランド認知なら、バンパー広告で確実に視聴してもらう。購買を促すなら、インフィード広告で興味関心の高いユーザーにアプローチする。
目的とターゲティングにマッチするフォーマットを選べば、費用対効果はより高くなるでしょう。
キャッチーな動画
YouTube広告の目的とターゲティングに沿った広告動画をつくりましょう。
動画の内容が悪い場合、すぐにスキップされたり、嫌悪感をもたれ、満足する結果は得られません。
動画広告は、最初の5秒が勝負。インパクトある導入でユーザーの心をつかみ、思わず最後まで観てしまうような広告が理想です。
ただし、インパクトだけの広告では、内容がわからないため本末転倒。広告視聴後の導線も、しっかりと戦略を立てましょう。
アナリティクス分析
YouTube広告は、配信するだけで終わりではありません。
配信状況のデータをもとに、ターゲティングの再設定や、動画の作り直しなどの改善を重ねることで、より高い広告効果が期待できます。
チェックできるデータは次の2つ。
Google アナリティクスは「自社Webサイト」の分析に特化しているのに対して、YouTube アナリティクスは「YouTube」の分析に特化しています。
・Googleアナリティクス
ユーザー属性の確認が可能。ターゲティングが適正かを判断することができます。
・YouTubeアナリティクス
広告動画の表示数や視聴率など、あらゆる指標から効果測定が可能。動画の品質改善に、役立つものです。
アナリティクスのデータを検証し、動画内容・ターゲティングの見直しをすれば、広告効果を着実に上げられるでしょう。
種類・費用を把握して、YouTube広告を導入しよう!
YouTube広告の導入により、すでに多くの企業が成果をあげています。
広告の費用対効果を高めるために、目的とターゲティング設定にくわえて重要なのが、広告フォーマットの選択。
今回、7つのフォーマットを解説しましたが、用途は目的によって異なります。
適切なフォーマットを活用して、広告展開を行い、YouTubeユーザーの心を掴みましょう!