YouTube広告の出し方は?基礎知識と企業の導入事例も紹介

YouTube動画広告の出し方 動画編集

「YouTube広告を導入したいけど、出し方がわからない」

このようにお悩みの企業も多いのではないでしょうか。

本記事では、YouTube広告の出し方を5つの手順で解説をしていきます。

YouTube広告の基礎知識から、企業の導入事例も併せて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。 YouTube広告を出すイメージをつかみ、導入へと繋げましょう。

YouTube広告とは?3つの特徴を紹介

YouTube広告とは?3つの特徴を紹介

YouTube広告の導入により、自社ブランドの認知拡大や潜在層へのリーチが可能です。

新規顧客の獲得、製品サイトへの誘導など、その効果は絶大。今や、YouTube広告は、企業にとって欠かせない広告ツールと言えるでしょう。

この章では、そんなYouTube広告の特徴を3つ紹介していきます。

ユーザー数が圧倒的

YouTubeの国内月間利用者数は、6,500万人を超えています。(2020年9月時点*1) さらに、世界月間利用者数は、脅威の20億人。(2021年12月時点*2)

ユーザーの年齢層も幅広く、全年代をターゲットにできることが、YouTube広告の特徴です。

また、ユーザーの利用時間*3も注目ポイント。

職業利用時間が1日1時間を超える割合
高校生63.2%
大学生54.7%
社会人42.0%
フリーター・その他52.2%

このように世代を問わず、YouTubeの視聴を習慣化しているユーザーは数多くいます。

YouTube広告はその中で宣伝できるため、大勢の目にとまることが期待できるでしょう。

*1参考:Think with Google
*2参考:YouTube official Blog
*3参考:SORENA

ターゲティングが的確

YouTube広告は、Google広告データを用いたターゲティングができます。

ユーザーの年齢・興味関心はもちろん、子どもの有無や世帯年収など、細かい絞り込みが可能

そのため、目的に合わせて、適切なユーザーに広告表示ができます。 また、ターゲティングが不安な方でも、問題ありません。

YouTube広告の分析機能を使用することで、視聴者維持率などのデータが閲覧可能。データをもとに、リターゲティングや広告動画の内容をブラッシュアップすることで、広告効果を高められます。

広告メニューが豊富

YouTube広告は、広告主のニーズに合わせて、さまざまな形態で広告掲載できます。 具体的には次のとおり。

広告形態特徴
TrueViewインストリーム広告広告動画を、動画の最初・途中・最後のどこかに流す。 広告スキップの可否が選べる。 最も利用されている広告形態。
TrueViewディスカバリー広告広告動画を、関連動画や検索結果一覧に表示させる。 ユーザーは興味をもって広告をクリックする形になるため、商品購買やサービス利用につながりやすい。
バンパー広告6秒間の広告動画を、動画の最初・途中・最後のどこかに流す。 スキップ不可なため、確実に視聴してもらえるうえ、短時間でユーザーにストレスが少ない。
アウトストリーム広告YouTubeではなく、YouTubeのパートナー認定を受けたWebサイトやアプリで配信する動画広告。 広告表示先の自由度が高く、SNSでの拡散も期待できる。
 マストヘッド広告広告動画を、YouTubeホーム画面最上部に表示する。 ターゲティングはできないが、最も目立つ場所に広告を出せるため、ユーザーに最大限リーチできる。
オーバーレイ広告画像もしくはテキストのバナー広告を、動画下部に表示する。 YouTubeで唯一、静止画タイプの広告形態。

 ブランド認知が目的であれば、バンパー広告で確実にユーザーに接触。 商品購買が目的であれば、TrueViewディスカバリー広告でユーザーの能動的行動をうながす。

このように、目的に合わせて広告運用できることも、YouTube広告の特徴です。

YouTube広告の出し方を5つの手順で解説

YouTube広告の出し方を5つの手順で解説

YouTube広告を出すために必要な手順は、次の5つ。

  1. YouTubeに広告動画をアップロード
  2. Google広告で動画キャンペーンを作成
  3. 予算・ターゲティングの設定
  4. 配信する広告動画を入稿
  5. 審査通過後、広告配信

初めての方でも、簡単にYouTube広告を出せます。 上記の手順について、ひとつずつ詳しく解説します。

※ご紹介する情報は、2022年9月時点の内容です。変更となる場合もありますので予めご了承ください。

YouTubeに広告動画をアップロード

まずは、広告動画を作り、YouTubeにアップロードします。

流れは次のとおり。

  1. 広告となる動画を制作
  2. Googleアカウントを作成
  3. 作成したGoogleアカウントでYouTubeチャンネルを開設
  4. YouTubeチャンネルに広告となる動画を投稿

すでにYouTubeチャンネルが存在する場合は、①と④のみで構いません。
「動画をアップロード」をクリックし、広告となる動画を選択してアップロードしましょう。

この際、動画の状態は「公開」もしくは「限定公開」に設定します。「非公開」に設定された動画は、広告に利用できませんので注意が必要です。

Google広告で動画キャンペーンを作成

Google広告の管理画面にて、動画キャンペーンを作成しましょう。

サイドバーより「キャンペーン」を選択し、左上の「+(プラス)」をクリック。 表示される内容から「新しいキャンペーンを作成」を選びます。 すると、「キャンペーン目標」と「キャンペーンタイプ」を選択する画面に移動します。

キャンペーン目標は、販売促進・ブランド認知・見込み客の獲得などから選択が可能です。広告出稿の目的に合わせて、選択しましょう。

キャンペーンタイプは、「動画」を選択してください。

次に、「キャンペーンのサブタイプの選択」をします。 広告形態を、おおまかに選択するイメージです。上述の広告形態と特徴を参考に、目的や戦略に応じて最適なサブタイプを選択しましょう。

予算・ターゲティングの設定

・入札戦略の設定
広告動画の視聴数を最大限に伸ばしたい場合は、「上限広告視聴単価」を選びましょう。

・予算と日程の設定
キャンペーンの合計(トータル予算)もしくは、日別予算を選び、金額を入力してください。さらに、日程も設定します。キャンペーンの開始・終了日を設定してください。

・ターゲティングの設定
「ネットワーク」で、広告の配信先を指定できます。Youtubeに加えて、他Webサイトの広告欄にも出稿したい場合は、「ディスプレイネットワーク動画のパートナー」も選んでください。

・地域の設定
こちらは、市町村単位で指定できます。検索オプションで、特定地点からの半径指定でのターゲティングも可能です。 また、広告を流してほしくないコンテンツがあれば、「コンテンツの除外」にて設定してください。特に希望がない場合は、「広告枠のタイプ」は標準広告枠、「除外済みのタイプとラベル」は選択不要です。

・ユーザーとコンテンツの設定
広告を配信するユーザーを、具体的に指定できます。「ユーザー」では、年齢・性別・子どもの有無・世帯収入などで絞り込み可能。さらに、「オーディエンスセグメント」で、ユーザーの興味関心からのターゲティングもできます。「コンテンツ」では、広告配信したいYouTubeチャンネルやカテゴリなどの指定が可能です。

配信する広告動画を入稿

予算とターゲティングの設定が済んだら、広告となる動画を入稿しましょう。

「お客様のYouTube動画」に、事前にアップロードした広告用動画のURLを入力。「動画広告フォーマットを選択してください」にて、希望する広告形態を選びます。

さらに、広告リンク先のURLを入力し、「行動を促すフレーズ」にて、リンクボタンの文言も設定しましょう。

最後に、入札単価を入力して設定終了です。

​​審査通過後、広告配信

設定完了後、Googleによる広告審査が行われます。

YouTube広告の審査は以下の通りです。

  • Google広告共通のポリシー
  • YouTube広告の要件
  • 動画広告の要件

審査の日数は、1営業日以内とされています。1営業日以降も連絡がない場合は、Googleに問い合わせください。

Youtube広告を導入した企業の成功事例を3つ紹介

Company success stories

「YouTube広告を出したいけど、どんな広告を打てばいいかわからない」

このような悩みには、実際に導入した企業の成功事例が、参考になります。

Youtube広告で成功した企業は、どのような動画広告で、どれほどの効果があったのでしょうか。 実際に成功した事例を、3つ紹介します。

Tuft & Needle 

高品質マットレスの専門ブランドであるTuft & Needle*は新規顧客の獲得が課題でした。

YouTube広告では、他社商品との比較による訴求を展開。また、綿密なターゲティングをしました。

  • 不動産を探している
  • 「最高のマットレス」と検索している
  • 自社サイトにアクセスしている

上記のような、潜在的な見込み客に的を絞り、無駄のない広告配信で、より高い費用対効果を得ることに成功。

結果として、Tuft & Needleのマットレスユーザーは100万人を超え、6,000ドルでスタートした事業ですが、5年間で1億ドルの売り上げを達成しました。

*引用:Tuft & Needle Hybrid Mattress Review (UPDATED)

カペルミュール

カペルミュール*はサイクルウェアを扱っており、テレビCM・雑誌で広告展開していました。課題は、ライトユーザーに広告が届かないこと。

YouTube広告では、キーワード選定に一捻りを加えました。

  • 散歩
  • アニメのタイトル

サイクルウェアと親和性のあるキーワードで広告表示を狙い、より幅広い層にアプローチ。 広告動画の内容も、ユーザーの興味を惹きつけられるよう、YouTubeに最適化したものに作り直しをしています。

結果、サイト流入は約8倍に爆増。売上も約2倍に伸びました。 さらに、「カペルミュール」の指名検索も増えており、ブランドの認知拡大も手にしています。

*引用:KAPELMUUR

MISOKA

歯ブラシ「MISOKA*」の販売が主軸の株式会社夢職人は、新聞・ラジオによる宣伝をしていました。

オフライン広告のみで販売数が伸び悩む中、YouTube広告を導入。「ちょっと気になる」動画広告で、自社サイトへの誘導を狙いました。

また、リマーケティング機能を活用し、サイト訪問履歴のあるユーザーに、再度広告を配信。 毎日使う道具なだけにユーザーの関心も高く、サイトのPV数は驚きの1,500%アップ。 客単価も約150%上昇の大成功をおさめています。

実店舗での売り上げも伸びており、YouTube広告がもたらす効果の高さが見てとれる成功事例です。

*引用:MISOKAのご使用方法

「YouTube広告の出し方は5手順」まずは動画広告を作ろう!

「YouTube広告の出し方は5手順」まずは動画広告を作ろう!

Youtube広告は、現代のマーケティングに必要不可欠なツール。 数多くの企業が導入し、集客・販売などで絶大な効果を実感しています。

メリットの多いYouTube広告ですが、広告の出し方も簡単。今回解説した5つの手順で、手軽に配信できます。

あとは成功事例を参考に、あなたの企業に応用してみましょう。

YouTube広告ならではの綿密なターゲティングで、素晴らしい結果が期待できます。 ぜひ、積極的に活用しましょう。